開館した1981年の3代目魚津水族館。当時は竜宮城をイメージした門(左)があった

開館した1981年の3代目魚津水族館。当時は竜宮城をイメージした門(左)があった

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魚津水族館 懐かしい写真公募 3代目40周年記念企画展

北日本新聞(2021年1月10日)

 現在の3代目魚津水族館(魚津市三ケ)は今年4月、誕生40周年を迎える。108年の歴史の中で、3代目は最年長だ。水族館は記念の企画展を計画しており、懐かしの写真や思い出話を募っている。企画展を担当する市職員の横田久美子さん(40)は元飼育員で、昨春、20年ぶりに水族館に配属された。不思議な縁に驚きながら、展示の準備を進めている。

 魚津水族館は現存する水族館では国内最古。初代は1913年に新角川1丁目で開館し、44年に閉館した。2代目(54~80年)は初代に隣接し、本町1丁目に建てられた。3代目は現在地に移転新築し、81年4月にオープンした。

 横田さんは2000年から3年間、臨時職員として働き、アザラシやペンギンを担当した。専門学校を卒業したばかりで、仲間には「くみっぺ」と呼ばれ、親しまれた。

 「館内は今よりちょっと怖い雰囲気だった」と横田さん。スコールと雷を再現する亜熱帯魚コーナーや電気ウナギ水槽があり、おどろおどろしい音が響いていた。泣く子もいたが、怖さを面白く感じる子もいた。

 水族館の仲間の中で一番思い入れが深いのは、雌のご長寿アザラシ「ミミ」だ。「20年前はジャンプ力も食欲もすごかった。ご飯が遅れると『ブー』と鳴いて文句を言われた」と懐かしむ。「今はすっかり体も性格も丸くなりました」

 横田さんはその後、市職員になり、水族館からは遠ざかっていたが、昨年春、同館管理課に配属になった。「このタイミングで戻ってこられたのも何かの縁」と張り切っている。

 記念の企画展は、4月から開く予定。横田さんは同館の保存する古い写真や新聞記事を整理し、さまざまな出来事を掘り出しており、「水族館は多くの人の縁をつないできた。次につながる夢のある展示にしたい」と話した。水族館はホームページなどを通じ、2月28日まで、3代目の写真や思い出話を募っている。大雪のため10日は休館。

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