高岡、射水の両市を結ぶ路面電車・万葉線で1994年から走っている「コカ・コーラ レトロ電車」が、2月末で現在のデザインでの運行を終了する。17日は、同線高岡駅で「さよならイベント」があり、利用客や鉄道愛好家らが記念撮影や車両見学を楽しんだ。
北陸コカ・コーラボトリングが、本社を置く高岡市や、射水市を走る街のシンボルとして市民に親しんでもらおうと、車両に全面広告を載せた。赤色の車体に「コカ・コーラ」のロゴなどが描かれている。今回は、車内の冷房設備設置工事に合わせて、デザインが変更されることになった。
高岡駅のホームには大勢の人が集まり、停車した車両を見て回り、写真撮影を楽しんだ。来場者にはコカ・コーラが配られた。学生時代から利用する高岡市角三島、公務員、紺昌弘さん(46)は「古い車両に赤色が映え気に入っていた。さみしさもあるが、次のデザインも楽しみ」と話した。
車両には北陸コカ・コーラの新たなラッピングが施され、今春から運行する。同社の井辻秀剛社長は「未来に向かう明るいデザインになればいい。新しい姿を皆さんに楽しんでほしい」と話した。