最優秀賞の「Gorgeou麩」(右)と入選の「鰹出し舞う さんじょう川瀬年輪」

最優秀賞の「Gorgeou麩」(右)と入選の「鰹出し舞う さんじょう川瀬年輪」

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車麩の揚げ出し 全国最高賞 三条「匠の厨房あづみ家」

新潟日報(2021年1月28日)

 新潟県三条市の特産品の一つ、車麩(くるまふ)を使った同市荒町2の「匠の厨房(ちゅうぼう)あづみ家」の2品が、全国的なコンテストで片方は最優秀賞に選ばれ、もう片方も入選を果たした。市内の製麩店の高品質の車麩にほれ込み、数年がかりで商品化しただけに喜びはひとしおだ。「三条の車麩をもっと広めたい」と、新メニュー作りにも取り組んでいる。

 コンテストは、全国の小売店などの優れた商品を表彰する「お弁当・お惣菜(そうざい)大賞2021」(全国スーパーマーケット協会主催)。中華点心や弁当、サラダ、丼、麺など各種部門がある。あづみ家は惣菜部門で「Gorgeou麩(ゴージャフ)」が最優秀賞、「鰹(かつお)出し舞う さんじょう川瀬年輪(バウム)」が入選となった。惣菜部門は各種部門の中で最も多い5341件のエントリーがあった。

 エントリーしたのは今回が初めて。代表の根本敦紀さん(50)は「知らせを受けた時はまさかと思い、うれしくて涙が出た」と話す。

 Gorgeou麩は戻してだしの味を閉じ込めた車麩をそのままの形で揚げ出しに、さんじょう川瀬年輪はカットした車麩を揚げてソースなどで味わう商品だ。ゴージャフは「ゴージャス」から命名、年輪をバウムと読ませるのは、車麩の断面からバウムクーヘンをイメージした。「おやじギャグです」と根本さん。

 どちらも川瀬製麩(同市本町6)の車麩を使用している。きめが細かく、グルテンが多い同社の極上麩にほれ込み、市内には出回っていなかったものを4、5年かけて口説いた。「お年寄りから子どもまで幅広い年代が楽しめるメニューを作りたい」と試行錯誤を重ね、2019年夏に出来上がったのが2品だった。

 根本さんは現在、春前の完成を目指し、新商品作りも進めている。「車麩は軽く持ち運びでき、世界にも通用する食材だと思う。三条を伝えたい」と張り切っている。

 Gorgeou麩は1パック500円、川瀬年輪は400円で、JAにいがた南蒲の直売所「ただいまーと」、ワタキューセイモア新潟営業所三之町病院売店、道の駅「庭園の郷(さと)保内」の3カ所で取り扱っている。あづみ家の店舗でも味わえる。

 問い合わせはあづみ家、0256(33)8867。

詳細情報

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あづみ家 https://www.adumiya.mobi/
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