天神講菓子を作る飴屋本舗の遠藤重樹さん=3日、燕市宮町

天神講菓子を作る飴屋本舗の遠藤重樹さん=3日、燕市宮町

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道真公にあやかり 受験生に甘いエール 燕市 天神講菓子

新潟日報(2021年2月4日)

 学問の神様として知られる菅原道真公の命日(2月25日)をしのぶ「天神講」に供える菓子作りが、新潟県燕市内の菓子店で本格化している。創業150年の老舗、同市宮町の飴屋本舗では3日、落雁(らくがん)の中にあんを入れた粉菓子を次々とこしらえていた。

 天神講は道真公の命日に学業成就や子どもの健やかな成長を願う風習。燕市では色鮮やかな菓子を飾るのが特徴で「天神講菓子を食べると勉強ができるようになる」と言い伝えられている。近年、市がこの風習を再評価し、浸透に力を入れている。

 飴屋本舗では6代目の遠藤重樹さん(32)が、もち米を加工したみじん粉や砂糖などを混ぜた生地を木型にはめ、道真公の形を作った。1日乾燥させた後に色付けする。1日に60~70個、ピーク時は約200個作るという。

 同店は道真公のほか、縁起物のタイや桃など12種類の粉菓子を販売している。天神講菓子は砂糖菓子の「金花糖」や生菓子、サブレも取り扱っている。

 遠藤さんは「新型コロナウイルスで受験生は大変だと思う。天神講菓子が少しでも励みになってくれたら」と話していた。

 各店の菓子を並べた天神講菓子展が、市内外の道の駅などで25日まで開かれている。施設は次の通り。

 道の駅国上(燕市)、燕三条Wing、燕三条地場産業振興センター、道の駅庭園の郷保内(以上三条市)、いわむろや(新潟市西蒲区)

詳細情報

リンク
越後つばめの天神講|燕市 http://www.city.tsubame.niigata.jp/industrial/016001125.html
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