ユーチューブで配信している「心をひとつにおどり結び事業」の動画=2月15日、福井県大野市城町の学びの里「めいりん」

ユーチューブで配信している「心をひとつにおどり結び事業」の動画=2月15日、福井県大野市城町の学びの里「めいりん」

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大野の踊り動画配信 見せ方こだわり

福井新聞(2021年2月17日)

 福井県大野市内で受け継がれる踊りをインターネット配信する市事業「心をひとつにおどり結び」の動画公開が2月15日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で始まった。撮影場所など見せ方にこだわった踊り、里神楽の動画22本とダイジェストを配信している。

 コロナ禍の中、市民らに地元の踊りを気軽に楽しんでもらうとともに、祭りが中止となり披露する場を失った保存団体などに発表の機会を提供、意欲的な活動につなげてもらう。

 昨年9月から11月にかけ、12団体が踊る18曲を撮影。奉納の日が決まっているなど撮影できない4曲は既存の動画を用いた。

 踊りの魅力を最大限に引き出そうと、保存団体も積極的にアイデアを出して見せ方にこだわった。撮影場所は、越前大野城などの観光地や、地域の寺社など風土を感じさせる場所を選んだ。旧西谷村の出身者に受け継がれる「西谷もじり」では村を写したモノクロ写真、上庄地区を中心に親しまれる「結の故郷・里芋音頭」ではサトイモ収穫の様子など、踊りや地域にまつわる写真、動画を差し込んだ。

 踊りの起源や由来などを紹介するナレーションは市出身のキャスターが担当。題字は同市の大野高書道部員が手掛けた。

 動画を収めたDVDを市内小中学校などに配布する。4月オープン予定の道の駅「越前おおの 荒島の郷」ではダイジェスト版をサイネージで流し、観光PRに生かす。

 市教委生涯学習課の職員は「すでに知っている踊りでも、動画は新たな魅力に気付く機会になる。市内外を問わず多くの人に視聴してほしい」と話している。

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