金沢湯涌江戸村(金沢市)の石川県指定有形文化財「旧山川家住宅」で23日までに、和傘の展示が始まり、草花や雪の結晶を描いた17本が旧家の天井を彩っている。
和傘・水引工房「明兎(みんと)」(同市長土塀3丁目)の職人である田中富雄さん(66)と山田ひろみさん(57)が五箇山和紙で仕上げた。梁(はり)につるされた和傘は天窓から差し込む光に照らされ、来場者は風情のある光景に見入った。
山田さんは「天気や時間帯によって見え方が変わる和傘を楽しんでほしい」と話した。展示は5月30日までで、3月20日には職人による和傘の制作実演が行われる。