越前和紙を使ったノートと名刺をオーダーメードできるイベントが2月27、28の両日、福井県鯖江市河和田町の民間交流施設「PARK(パーク)」で開かれる。ノートは表紙にする和紙を100種類から選べて、その場で製本して持ち帰れる。名刺は耳付き和紙を使用し、独特の味わいが出る活版印刷で仕上げる。
ノートは長田製紙所(越前市)の職人長田泉さんが、県の地域活性化プランに採択された支援金やクラウドファンディング「ミラカナ」で集めた資金を基に開発した「トリノコノート」。産地にある全製紙所、加工所の和紙を取りそろえて表紙が選べる仕組みで、多様な色柄、風合いがある越前和紙の特徴を伝える商品になっている。
B6判で1冊1500円(税別)。表紙のほか、数種類の中紙、3色のリング、とじ方も選択できる。
名刺は1888年創業の信洋舎製紙所(越前市)の商品。1枚漉(ず)きの和紙を使い、縁取りが和紙の繊維が毛羽だって見える耳付き加工になっている。同社の西野正洋さんが和紙の種類や活版印刷の仕上がりについて相談に応じる。100枚8500円(税別)から。
両日とも午前11時から。27日は午後10時まで。28日は午後5時まで。27日午後6時からは、伝統工芸の職人と語り合えるパークの恒例イベント「職人BAR」も並行して開き、長田さんと西野さんが"バーテンダー"を務める。
問い合わせはメールで。ノートは長田さん(torinoconote@gmail.com)、名刺は西野さん(info@shinyosha1888.com)まで。