食の安全と地産地消に取り組む野々市市の市民団体「123(ひふみ)ラボ」は市特産野菜ヤーコンのピューレをルーに加えたレトルトカレー「みんなのヤーコンカレー」を開発した。規格外品を使い、食品ロス解消とヤーコンの消費拡大につなげる。
市内のカレー専門店のルーにピューレをブレンドした。南米原産根菜のヤーコンは整腸作用のあるフラクトオリゴ糖を多く含み、カレーは自然の甘さが特徴。後からスパイスの風味が口に広がる。
生産者団体「ののいちヤーコン倶楽部」と共同で昨年4月から開発を進め、翠星高食品科学研究会の支援を受けた。ルー1袋(200グラム)の半分はヤーコンが占め、一般的なレトルトカレーより、カロリーや脂質は少なめという。
菊地代緒恵代表は「腸活カレーとして、健康志向や食のこだわりを持つ女性をターゲットにしたい」と話した。
1200袋を製造し、価格は税込み600円前後を想定する。27日から「むつぼしマーケット金沢長坂店」で発売し、同市の商業施設「1の1 NONOICHI」でも販売を予定する。