福井県おおい町と勝山市の地域おこし協力隊が、地域資源を生かしたテントサウナイベントを計画している。第1弾は3月14日、同町名田庄染ケ谷のキャンプ場「八ケ峰家族旅行村」で開催。緑あふれる山中にあり、サウナで体がほてったら、水風呂代わりに目の前の川にざぶん。まき割りやたき火体験もあり、アウトドアを存分に満喫できる。サウナは事前予約が必要。20日には勝山市でも開く。
勝山市の地域おこし協力隊、太田啓斗さん(27)が2019年、サウナイベントを実施するグループ「SAUNA FURO TIMES」を有志で設立。女性、若者の地域活性化を後押しする県の「県民ワクワクチャレンジプランコンテスト」の採択を受け、県内で開催してきた。
おおい町の協力隊、渡邊敢太さん(24)と知り合い、サウナを通じて、両市町を発信できるイベントを開くことを思いついた。「おおいでは海辺のキャンプ場が有名だが、秘境的な雰囲気があり、自然を感じながらサウナが楽しめる」と同旅行村を会場に選んだ。
サウナは午前10時、同11時半、午後1時、同2時半の4交代制。新型コロナウイルス感染防止のため、人数は各回8人に絞り、フェースシールドも着けてもらう。参加料は千円。水着やスポーツウエアなど汗をかいてもいい格好で参加し、着替え、防寒着、サンダル、タオルを持参する。
会場内を流れる川を水風呂代わりに使い、同町産の干物を焼いて、すぐに塩分補給ができる趣向を考えている。まき割り、たき火体験は予約不要。ハンバーガーのキッチンカーも出店する。
20日は勝山温泉センター「水芭蕉(みずばしょう)」で午前10時から。関東を拠点に活動する女性デザインプロジェクトチーム「SENTO FOREVER」とコラボレーションする。
「八ケ峰旅行村の魅力を知ってほしい」と渡邊さん。太田さんは「サウナをキーワードにおおいと勝山、互いに興味を持ってもらうきっかけになれば」と話している。「SAUNA FURO TIMES」のホームページから申し込む。問い合わせは太田さん=電話090(7278)7971。