展示された遺品や資料に見入る来場者=金沢市の石川護国神社

展示された遺品や資料に見入る来場者=金沢市の石川護国神社

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戦後75年、記憶を後世に 護国神社で特別展 県遺族連合会、遺品や資料並べ

北國新聞(2021年3月19日)

 石川県遺族連合会の特別展「後世に伝えたい戦中・戦後のくらし」(本社後援)は18日、昨年の戦後75年を記念して金沢市の石川護国神社で始まった。死を前に家族を心配する思いが文面ににじむ父の手紙や、軍服などの遺品のほか、当時の生活が分かる資料など計36点が公開され、平和の尊さを来場者に伝えた。
 入隊や陸軍士官学校への入学を祝う旗、ミャンマーで戦死した父親が出兵から没するまでに家族に宛てた約40通の手紙、金沢に駐屯した歩兵第七連隊の記録集が展示された。昭和館(東京)の協力で、兵士の無事を祈って贈られた千人針、空襲時に消火に用いられた投砂弾(とうさだん)の袋、戦地からの引揚(ひきあげ)証明書なども並んだ。
 特別展は、同神社参集殿で常設展示されている戦没者遺品の総入れ替えに合わせて企画された。常設展示では倉庫に保管したままで未公開だった遺品が多数あり、18日から新たな品を公開した。特別展は22日までで、常設展示室に入りきらなかった遺品が並んだ。

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