タンクに移し替えられぴちぴちと跳ねるアカアマダイの稚魚=3月23日、福井県おおい町大島の大島漁協

タンクに移し替えられぴちぴちと跳ねるアカアマダイの稚魚=3月23日、福井県おおい町大島の大島漁協

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アカアマダイ「若狭ぐじ」稚魚を放流 福井県おおい町

福井新聞(2021年3月25日)

 福井県産アカアマダイ「若狭ぐじ」の最大産地、おおい町の大島漁協は3月23日、大島漁港で、稚魚6千匹を県内で初めて放流した。昨年12月には最上級ブランド「極(きわみ)」が誕生し、付加価値アップ、需要増が期待される中、持続的に漁を続けるため資源管理に力を入れる。

 若狭ぐじは、若狭湾で水揚げされ500グラム以上のアカアマダイ。昨年は船上で血抜きと神経締めをした800グラム以上のものを「極」として認定することを決めた。県内水揚げ量の約半分が同町産で、同町大島では2019年に31・2トンを水揚げ。しかし近年は漁業者の減少も影響し、少しずつ漁獲量が減っている。

 そこで同漁協は、小浜市のふくい水産振興センターの協力を得て、山口県水産研究センターで育てられた稚魚6千匹を約70万円で購入した。

 この日は午後4時ごろ、稚魚を載せたトラックが同漁協に到着した。体は成魚に劣らずピンク色で、体長は平均8・5センチ。ぴちぴちと跳ね元気いっぱいだった。今後事業の効果を見極めるため、千匹の腹びれ1枚をピンセットで抜き取ってマーキングし放流した。

 漁師の男性は「極のブランド化で付加価値が上がる。高品質な若狭ぐじをこれからもPRしていくためにも、放流には期待したい」と話していた。

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