福井県坂井市の「丸岡城桜まつり」(福井新聞社後援)が3月31日夜開幕し、恒例のぼんぼり点灯が始まった。期間中の4月20日まで、柔らかな光が満開の桜と古城を照らし、プロジェクションマッピングの鮮やかな光が織りなす幻想的な世界が楽しめる。
丸岡城の桜は「日本さくら名所100選」に認定され、約400本のソメイヨシノは見ごろを迎えている。点灯式で、主催する丸岡城桜まつり振興会の岩田龍見会長は「新型コロナウイルス禍の大変な時期だが、感染防止の対策を徹底して行う」とあいさつ。坂本憲男市長らとスイッチを押すと、約300基のぼんぼりが一斉にともり、三国中の郷土芸能部8人による迫力満点の太鼓の音が夜空にこだました。
天守へのプロジェクションマッピング(毎日午後8時、同9時から15分程度)は丸岡城の伝説をモチーフに巨大な竜を映し出し、市のテーマソング「しあわせの花」にのって桜の花びらが舞う演出。次々と繰り広げられる淡い光と夜桜の競演に、多くの花見客はうっとりと見入っていた。
3、4の両日は城下市(物産販売)やクラフトマーケットが企画され、3日夜はスカイランタンの打ち上げがある。