第36回ふくい桜まつりのメインイベント「ふくい桜パーク」が4月3日、福井県福井市の市中央公園で始まった。街なかの桜並木を巡るバスツアーをはじめ、福井の味覚や手作り体験が楽しめるブースが立ち並び、音楽ステージも繰り広げられた。公園から見える県庁お堀端の桜はほんの少し緑が交じり始め、残り少ない華やいだ季節を惜しむように、親子連れやカップルが春のひとときを楽しんだ。
人気を集めたのが、レトロな赤い2階建てバスでさくら通りや県庁お堀端を巡るミニツアー。屋根のない2階に乗車した参加者は、穏やかな日差しと風を浴びながら、普段より少し高い目線からピンク色に彩られた街並みを楽しんだ。永平寺町の親子は「散り始めの花びらが風に乗って座席まで飛んできた。1年のうちで今しか味わえないすてきな時間」と笑顔を見せた。
「食」のエリアには、福井産の春野菜を使ったピザやスープなどが楽しめるブースが登場。市が地元飲食店の協力を得て商品化を目指す福井らしさ満載の「粋福(いっぷく)」メニューの試食もあり、海鮮弁当やスイーツが振る舞われた。
手作り体験ブースも設けられ、桜の花びらをオイルに浸したインテリア、お香の原料の白檀(びゃくだん)や桂皮(けいひ)を使った春らしい甘い香りの匂い袋、木のアクセサリーやアロマストーンを作る親子でにぎわった。弾き語りやマーチングバンド、和太鼓などのステージイベントも繰り広げられた。
「ふくい桜パーク」は4月4日まで。