福井県おおい町本郷のJR小浜線若狭本郷駅で4月3日、開業100周年を記念するミニイベントが開かれた。来場者は駅への感謝のメッセージをつづり、記念撮影や写真パネル展を楽しむ親子連れでにぎわった。
1921(大正10)年4月3日、同駅を含む小浜-若狭高浜駅間が開通した。現在の駅舎は、1990年に大阪府で開かれた「国際花と緑の博覧会」で設けられた「風車の駅」を移設した山小屋風の建物。2基の六角形の塔が特徴的だ。
イベントは町観光協会が開いた。観光宣伝隊「おおい観光フレンズ」の3人が来場者を出迎え、クリアファイルなどをプレゼント。駅に向けたメッセージボードには「大学進学の際、上京時に友人に見送られた」「高校3年間お世話になりました」など、思い出や感謝の言葉が並んだ。駅舎の写真パネル展、顔出しパネルコーナーも設けられた。
駅を訪れた小浜市の女性は「ここまで自転車で来るのは難しいので、やっぱり電車があると便利」と、この日は同駅を利用して帰宅する予定だという。同協会は「廃れることなく、町のシンボルとして愛される駅でありたい」と話していた。