石川県内の春野菜を代表する春キュウリの出荷が4日始まり、打木町の畑では生産者がみずみずしく育ったキュウリを摘み取った。5日午後にも県内のスーパーやJA金沢市の直売所「ほがらか村」に並ぶ。
初日は生産者8人が下安原町のJA金沢市砂丘地集出荷場に285ケース約1・4トンを持ち込み、長さや太さごとに仕分けた。
春キュウリは皮が薄く、シャキシャキとした食感が特徴で、砂丘地で栽培することで水分を多く含む。味が浸透しやすく、漬物にも適している。今季は15人が3・8ヘクタールでハウス栽培し、7月上旬までに前年並みの約450トンの出荷を見込む。
胡瓜(きゅうり)部会の竹内正喜部会長(70)は3月以降、好天に恵まれ、順調に生育しているとし「まずは生で食べて歯応えを楽しんでほしい」と呼び掛けた。