歌にぴったりな絵画が並ぶ会場

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万葉歌の情景浮かぶ絵画 富山市の「世界一かわいい美術館」

北日本新聞(2021年4月8日)

 富山市水橋伊勢屋の私設美術館「世界一かわいい美術館」は、企画展「万葉集に詠まれた花鳥風月」を同館で開いている。職員ら4人がそれぞれのセンスで、歌の情景や季節感に合うと感じた絵画や写真計40点を選び、歌と共に展示している。6月20日まで。

 越中国守・大伴家持が編さんに加わった万葉集が、元号「令和」の典拠であることから、歌と絵画を合わせて楽しんでもらえる機会にしようと企画。1年以上かけて、越中で詠まれた歌を中心に共通点がある日本画や洋画を同館所蔵の中から選んだ。

 家持が雨晴海岸に寄せる波を見に行きたいという気持ちを詠んだ「馬並めて いざ打ち行かな 渋谿(しぶたに)の 清き磯廻(いそま)に 寄する波見に」には、日本画家の西藤哲夫さん(石川)が描いた「雨晴」を選んだ。海面に立ち上る気嵐(けあらし)の奥にたたずむ女岩が印象的な作品だ。

 家持がアユの鵜飼(うか)いを楽しみに待つ気持ちや、雪に覆われた立山の美しさなどを詠んだ歌に合った日本画も並んでいる。北日本新聞社後援。月、火曜定休。

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