高岡市伏木古国府の国重要文化財・勝興寺の「平成の大修理」完工を記念したイベントが9日、同寺で始まった。ライトアップ「灯(あか)りの勝興寺」では、発光ダイオード(LED)で境内を照らし、本堂や唐門など国重文の建物が暗闇の中で浮かび上がった。
大修理は1998年に始まり、2020年7月に国重文12棟の建物で最後となる総門が完工。境内の整備などを経て今年3月末に全ての修復事業が完了した。
ライトアップは午後6時を知らせる太鼓の音と共に点灯。夜空が薄暗くなるにつれて建物の輝きが増し、来場者は幻想的な空間に酔いしれた。本堂では富山ゆかりの映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」が上映された。
イベントは11日まで。北日本新聞社などでつくる実行委員会主催。