JR城端線・氷見線に、人気キャラクター「忍者ハットリくん」と沿線4市の観光名所をデザインした新たなラッピング車両が11日、お目見えした。高岡駅で出発式があり、利用客が早速乗り込んで新車両を満喫した。
氷見市出身の漫画家、藤子不二雄(A)さんのキャラクターをあしらった「忍者ハットリくん列車」は2004年3月から両線で運行。デザインはリニューアルを重ねてきた。今回は車両1両に「平成の大修理」が完工した国重要文化財・勝興寺や雨晴海岸(高岡)、海越しの立山連峰と唐島(氷見)、チューリップ公園(砺波)、合掌造り集落(南砺)が描かれ、車内にもキャラクターがデザインされている。
出発式では、藤子(A)さんが寄せたメッセージが披露され、コロナ禍からの回復を祈りつつ「世界中の人々が笑顔でこの列車に乗ってくれることを願ってやみません」との内容が紹介された。沿線4市で構成する城端・氷見線活性化推進協議会やJR西日本金沢支社の関係者らがホームでテープカットした。午後0時3分に、新車両と既存のハットリくんの車両を連結した2両編成で氷見線を初運行した。
同日、氷見駅で記念イベントが行われた。