金沢市内川地域の活性化に取り組む市地域おこし協力隊の髙野智司さん(27)は23日、閉店した料理店「小坂」(金沢市別所町)の味を受け継いだ「たけのこご飯」の販売を始める。
化学調味料を使わずにタケノコの煮汁で炊き上げ、優しい味わいに仕上げた。5月中旬までJA金沢市ほがらか村本店、野田店、崎浦店で1個400円(250グラム)で販売する。内川公民館でも予約購入を受け付ける。
内川地域にはタケノコ料理店が15軒ほどあったが、店主の高齢化を理由に年々少なくなり、小坂を含む2軒が今季閉店したことで営業する店舗がなくなった。
小坂の店主だった小坂栄司内川校下町会連合会長は「伝統の味を引き継いでくれてうれしい」と話した。
19日は髙野さんが金沢市役所を訪れ、山野之義市長に「内川のタケノコを多くの人に味わってほしい」とPRした。小坂さん、山田一二内川振興協議会代表が同行した。