「仁助どんソフト」のレギュラーサイズとミニサイズを前にPRする村山さん夫婦。隆文さんが持つペットボトルに入っているのが小境荘のどぶろく

「仁助どんソフト」のレギュラーサイズとミニサイズを前にPRする村山さん夫婦。隆文さんが持つペットボトルに入っているのが小境荘のどぶろく

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どぶろく風味ソフト発売 氷見の民宿と島津福寿堂連携

北日本新聞(2021年4月28日)

 氷見産の寒ブリから抽出した酵母を使ったどぶろくで風味付けした特製ソフトクリームが、28日から富山県氷見市比美町の島津福寿堂で期間限定販売される。同市はどぶろく特区になっているが、新型コロナウイルスの影響で、どぶろくの需要が減少。販路を開拓するため、アルコール度数を0.1%に抑え、すっきりした味に仕上げた。6月末まで。

 どぶろく特区では、禁止されている少量のどぶろく製造販売を、国の規制緩和で認められている。氷見市は2006年、県内で初めて認定された。同市小境の民宿小境荘(角間吉郎社長)が08年に酒類製造免許を取得し、毎年仕込んでいる。

 どぶろくは同民宿の屋号から取った「仁助どん」のラベルを貼り、市内の宿泊施設にも提供していたが、昨年からのコロナ禍で需要が減少。対策を市ビジネスサポートセンター「Himi-Biz(ヒミビズ)」に相談した。

 ヒミビズは幅広い年齢層に楽しんでもらえるようソフトクリームへの活用を提案。和菓子店として1943年に創業し、52年からソフトクリーム店として親しまれている島津福寿堂がコラボに応じた。

 祖父母や母から店を受け継いだ村山礼子さん(63)の夫で洋菓子職人だった隆文さん(64)が、どぶろくをミキサーにかけて裏ごしする工夫を凝らし「仁助どんソフト」を完成させた。村山さん夫婦は「他のソフトクリーム同様、仁助どんソフトにも親しんでもらいたい」と話す。

 角間社長(72)は「これまでもケーキやまんじゅうに採用されたが、ソフトも氷見の名物になればうれしい」と期待している。

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