スリランカの家庭料理を提供する飲食店「ニルカレー」が2日、立山町前沢の町元気交流ステーションに本格オープンした。現地の岩山にある世界遺産の天空宮殿「シーギリヤロック」をイメージした巨大ベンチをシンボルとして設け、休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」にも活用する。
前田薬品工業(富山市向新庄町、前田大介社長)が運営。2月にプレオープンし、今回改装した。
スリランカ人の女性、アベワルダナ・チャトウリカさんが店主を務め、現地の伝統医学を受け継ぐ健康療法「アーユルヴェーダ」にも使用されるハーブやスパイスを用いたカレーなどを提供する。
夫のニルカさんもスリランカ出身で前田薬品工業の研究開発に従事。同社がチャトウリカさんが調理したカレーをイベント「立山クラフト」で販売したところ、すぐに売り切れるほど好評で、新規事業として開店を模索していた。
同ステーションの吹き抜けの空間に巨大ベンチが登場。県産スギを使用した階段式で高さ2・5メートル、長さ5・4メートル、幅3・3メートル。店をセミナーやワークショップなどに幅広く活用する。
メニューは、チキンカレーとダール(豆)カレーに副菜を添えた「スリランカプレート」(1400円)、カレーやサラダを宮殿に見立てて盛り付けた「シーギリヤロックプレート」(同)などがある。前田社長は「スリランカをイメージした空間で料理を味わってほしい」と話した。
営業時間は午前11時~午後2時半。問い合わせはニルカレー、電話070(1256)9886。