華々しく「ローマの松」を演奏する大阪フィルハーモニー交響楽団=金沢市の石川県立音楽堂コンサートホール

華々しく「ローマの松」を演奏する大阪フィルハーモニー交響楽団=金沢市の石川県立音楽堂コンサートホール

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楽都音楽祭 金沢に「南欧の風」

北國新聞(2021年5月4日)

 「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2021」(北國新聞社特別協力)は3日、本公演が始まった。金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールでは、イタリアの作曲家レスピーギの「ローマ3部作」より交響詩「ローマの松」を大阪フィルハーモニー交響楽団(大阪フィル)が華々しく演奏し、金沢に爽やかな南欧の風を吹き込んだ。
 大阪フィルが秋山和慶さんのタクトで優美な旋律を紡ぎ、コンサートホールのパイプオルガンの荘厳な音色も響いた。2019年に行われた「左手のピアニストの為(ため)のオーディション」で最優秀に輝いた児嶋顕一郎さんがラベルの「左手のためのピアノ協奏曲」で共演した。4日は「ローマの祭り」「ローマの噴水」を披露する。
 「陸自の歌姫」こと鶫(つぐみ)真衣さんら歌手12人による「オペラ・アリア紅白歌合戦」も行われた。兵庫芸術文化センター管弦楽団がプッチーニやベルディの名曲を次々に演奏し、実行委員会長の池辺晋一郎さんら審査員10人と客席の判定で紅組が勝利した。
 音楽堂邦楽ホールでは、チェリスト宮田大さんとギタリスト大萩康司さんがピアソラの「ブエノスアイレスの夏」などで深みのある音色を響かせ、オーケストラ・アンサンブル金沢がビバルディの四季を奏でた。
 交流ホールでは文豪徳田秋声の生誕150年を記念し、秋声の愛した名曲を地元演奏家や歌手が繰り広げ、作品朗読も行われた。
 新型コロナウイルス感染防止のため、県立音楽堂は入り口と出口が分けられ、検温を済ませた来場者には紙のリストバンドが着けられた。

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