黒部峡谷鉄道は4日、創立50周年を記念し、50歳を対象とした「1日駅長」を行った。同鉄道と同じ節目を迎える2人が宇奈月駅で駅長業務を体験した。
1日駅長は1970、71年生まれを対象に募集。8人から応募があり、抽選で石川県白山市の会社員、宮田義浩さん(49)と富山市太田北区の会社員、川原真代さん(50)が選ばれた。
2人は制服と制帽を身に着け、多くの観光客が乗り込むトロッコ電車の安全を確認。発車時は「乗車よし」「出発進行」と合図を送ってベルを押し、乗客に手を振って見送った。
宮田さんは「緊張したけど、手を振り返してもらいうれしかった」、川原さんは「一生に一度の素晴らしい経験になった」と話した。2人には制帽やたすきなどがプレゼントされた。
同鉄道は4日から鐘釣までの営業を始め、11日に欅平まで全線開通する。