人気絵本「あらしのよるに」の絵を手掛けた絵本作家、あべ弘士さんの作品展(福井新聞社後援)が、福井県若狭町パレア若狭で開かれている。元動物園飼育係ならではの観察眼と豊かな表現力で描かれた動物の原画など約50点が並ぶ。5月16日まで。
北海道出身のあべさんは1972年から旭山動物園の飼育係として25年間勤務した後、創作活動に専念。絵本作家としての著書は200冊以上で、全国各地で作品展を開いている。
会場にはクレヨンや水彩絵の具などで描かれた原画と複製がずらり。絵本「かわうそ3きょうだい とらのまき」の原画は19点あり、大きなあくびをするトラや水面でエサを捕るカワウソが明るいタッチで描かれている。このほか、横10メートル、縦1・5メートルのビニールに描かれた絵本のキャラクター「でか竜」に、カラーセロハンのうろこを貼る催しもあった。
作品展は、同施設で9日開催予定の「ゆっくりゆったりコンサート」に出演するボイスアーティスト、おおたか静流さんとあべさんに縁があったことから実現した。
コンサートは午後1時半開場、2時開演。全席指定で一般千円、小学生以下500円。問い合わせはパレア若狭=電話0770(62)2506。