高岡市日本遺産推進協議会は同市の国史跡・高岡城跡の多言語リーフレットを製作した。築城の歴史や高い防御力を持った城の特徴などをイラストや漫画を交えて分かりやすく伝える内容。１２日は本年度新規採用の市職員２５人を対象に、現地でリーフレットを活用した解説会があった。

　日本遺産を構成する文化財の一つ、高岡城跡の魅力を広く発信しようと製作。「高岡城は最強の城だった」をテーマに、本丸を中心に二の丸、鍛冶丸などの馬出（うまだし）を土橋でつなげた「連続馬出」を持つことや、堀や土塁で堅固な守りを築いたことなどを紹介している。

　Ａ２判を折り曲げたリーフレットで、日本語は１万部、英語と中国語（簡体字）、同（繁体字）は各３千部用意。高岡古城公園内の市立博物館や三の丸茶屋、市役所１階総合案内などで配布する。

　解説会では新人職員が市文化財保護活用課の田上和彦主任の説明を聞きながら、城跡の石垣などを見て回った。