地元作家らの作品に見入る来場者=七尾市の県七尾美術館

地元作家らの作品に見入る来場者=七尾市の県七尾美術館

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美の秀作225点共演 現美七尾展が開幕

北國新聞(2021年5月29日)

 第77回現代美術展七尾展(一般財団法人県美術文化協会、北國新聞社、七尾美術財団など主催)は28日、七尾市の県七尾美術館で開幕した。能登地区唯一の巡回展で、日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門に同市在住作家の61点を含む225点の秀作が並んだ。

 若手からベテラン作家の入賞作、文化勲章受章者、人間国宝の作品が展示され、美術文化大賞に輝いた小原瑛子さん(金沢市)の洋画「彼女にのこせるだろうか」や一般の部で優秀賞(北國新聞社長賞)となった山元健司さん(輪島市)の工芸「風」などが来場者の目を引いた。

 会場を訪れた小原さんは「発表の場は必要。作品は人に見られることで完成すると思う」と力を込めた。工芸「漆箱『黄昏...雨を止めて』」で、一般の部の次賞(内灘町長賞)を受けた福士健さん(志賀町)は家族と鑑賞し「コロナ禍で苦しい中、作家は創作に励んでおり、成果を見てもらえることをうれしく思う」と笑顔を見せた。

 県内5市で開かれる巡回展で、加賀市、白山市に続いて開かれた。七尾の後は小松市、能美市と続く。同館は新型コロナウイルスの影響で12日から臨時休館していたが、七尾展に合わせて16日ぶりに再開した。

 感染防止策として、開会式典は行わず、来館者には検温し、マスク着用や手指の消毒、互いに間隔を開けて鑑賞することを呼び掛けている。

 七尾展は6月20日まで(月曜休館)。入場料は一般500円、大学・高校生350円、中学生以下は無料となっている。

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