新潟県初公開の国重要文化財「遮光器土偶」=1日、十日町市博物館

新潟県初公開の国重要文化財「遮光器土偶」=1日、十日町市博物館

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遮光器土偶 見て触って 新潟で初披露 十日町市博物館

新潟日報(2021年6月3日)

 新潟県の十日町市博物館(西本町1)で1日、日本で一番有名とされる土偶で国重要文化財の「遮光器土偶」が本県初公開された。十日町市出土の国宝「火焰型土器」と国内で初めて同時公開されている。同博物館の移転新設1年を記念する特別展「形をうつす」の一環で、7月4日まで公開される。

 遮光器土偶は青森県つがる市で出土し、東京国立博物館が所蔵する。目に当たる部分が光を遮るゴーグルのように見えることから「遮光器」の名が付けられた。内部は中空で、縄文時代晩期の土偶の特徴という。

 特別展では、3次元計測を基にした高精細な複製品も多く並べた。X線による計測では内部の構造を知ることができ、展示されている遮光器土偶を縦に割った複製は作製時に残った凹凸まで再現されている。

 複製品には触れることができ、来場者は本物ではできない文化財の楽しみ方を味わっていた。

 夫婦で訪れた魚沼市の会社員男性(49)は「中が空洞になっている土偶があるとは知らなかった。触れられるのも楽しめる」と満足そうだった。

 一般千円、中学生以下無料。6月4日と月曜休館。20日は複製品の製作実演や、予約制で小学生を対象にした火焰型土器の突起作り体験会が開かれる。問い合わせは市博物館、025(757)5531。

詳細情報

リンク
十日町市博物館|TOKAMACHI CITY MUSEUM – 十日町市博物館ウェブサイト。国宝「火焔型土器」などを常設展示。 https://www.tokamachi-museum.jp/
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