兼六園の梅林で16日、梅の収穫作業が行われ、庭師と作業員33人が約900キロの実を丁寧に摘み取った。実は県金沢城・兼六園管理事務所分室に並べられ、陰干しされた。
1969(昭和44)年に明治100周年記念事業で整備された約3千平方メートルの梅林には、白い花を咲かせる「白加賀」、赤い花を咲かせる「摩耶紅(まやこう)」など約20種200本が植えられている。
同事務所によると、今年の実の色づきや大きさ、収穫量は例年並みという。梅は県内の障害者支援施設や老人ホーム、特別支援学校など89カ所に贈られる。押野朗所長は「ジュースなどにして味わってほしい」と話した。