人気の巨大プリンを持つ横渡眞彦さん(左)とあずささん。プリンは1人で平らげる人もいるという=阿賀野市笹岡

人気の巨大プリンを持つ横渡眞彦さん(左)とあずささん。プリンは1人で平らげる人もいるという=阿賀野市笹岡

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みんなで分ける? 重さ1キロ巨大プリン 阿賀野「瓢家」

新潟日報(2021年7月27日)

 新潟県阿賀野市笹岡の日本料理店「瓢家(ひさごや)」が作る巨大プリンが人気を集めている。食品保存容器入りで重さは1キロ。多いときは月500個を売り上げる。硬めの食感とカラメルが効いた昔ながらの味わいは、先代が残したレシピ。長らく家族で親しんだ「父の味」だったが、ウイルス禍で打撃を受ける本業の支えになっている。

 プリンは、2代目の故・横渡一彦さんが県外のデパートで修業中に教わったレシピを基に、3代目の眞彦さん(54)が巨大化させた。「仕事の休憩中に、みんなで分けられる大きなプリンを持ってきて」という親戚のリクエストがきっかけ。こぼさず持ち運ぶために、ふた付きの容器が便利だったことから現在の形が生まれた。

 4年前、観光客向けに同市村杉の「五頭山麓うららの森」に出荷を始めた。売店の担当者は「初めは余って私たちが買って帰ったが、今では1番の人気商品。リピーターが多く、まとめ買いする人もいる」と話す。口コミで人気が広まり、プリン目当てに来店する人も多いという。

 プリンの材料は卵、牛乳、砂糖のみ。手作業のため、蒸し上げて粗熱を取るまでに3時間、さらに冷却時間が必要だ。担当する長女あずささん(28)は「手間も時間もかかり大変だが、お客さんの笑顔を思いながら作っている」とほほ笑む。

 感染禍で宴会などの利用が減り、本業は打撃を受ける。眞彦さんは「今は予約の電話はプリンばかりだが、プリンをきっかけに瓢家を知ってくれる人が増えればありがたい」と話す。

 プリンは900円。瓢家と五頭山麓うららの森で販売。問い合わせは瓢家、0250(62)3476。

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