三方五湖で取れた魚を新感覚メニューで味わう参加者=7月27日、福井県若狭町鳥浜

三方五湖で取れた魚を新感覚メニューで味わう参加者=7月27日、福井県若狭町鳥浜

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フナバーガーやシジミだしのピラフ...三方五湖の新グルメ 福井県年縞博物館内「カフェ縞」が試食会

福井新聞(2021年7月28日)

 福井県美浜、若狭両町にまたがる三方五湖で取れた魚介類を新感覚メニューで味わう試食会が7月27日、若狭町鳥浜の県年縞博物館内「カフェ縞(しま)」で開かれた。フナのフライをはさんだ「フナバーガー」など4品が振る舞われ、参加した両町職員らは湖魚料理の普及に意欲を示した。

 企画したのは県里山里海湖研究所の研究員。2月に行った冬の湖魚料理を紹介する企画展を受け料理に興味を持つ人が増えたが、地元でも提供する店舗は少ない。今回、町職員らに食べてもらうことで「三方五湖メシとして、町内どこでも食べられる体制を整えたい」と思い立った。

 試食会には職員のほか、地元の3漁協組合員ら約10人が参加。カフェ縞のオーナーで料理家の女性が、三方湖産のフナやテナガエビ、水月湖産のスズキ、久々子湖産のシジミで調理した。

 フナバーガーはフナの切り身をフライにしマスタードなどとはさんだ逸品で、「身が柔らかく風味も感じられる」と大好評。夏野菜とシジミのだしの冷製スープには「味が調和していておいしい」と声が上がった。スズキのフィッシュアンドチップスや、スズキの骨とシジミでだしをとったピラフも人気だった。

 初めて湖魚を食べたという県嶺南振興局の企画主査は「フナは臭みがなく身はふっくら。新たな観光の目玉になりそう」と話していた。料理家の女性は「幅広い調理法があることが分かった」とし、今後は町内外の催しでフナバーガーを提供していく考え。

 研究員は「食の面での湖魚の魅力を知り、需要が増えれば、減少している湖魚を守る意識が高まるはず。三方五湖の自然環境を守っていきたい」と意気込む。

 また、三方五湖の夏の魚料理などを紹介する企画展「三方五湖メシ 食べてみた!」が、若狭町鳥浜の三方五湖自然観察棟で行われている。8月30日まで。


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