2024年春の北陸新幹線芦原温泉駅開業を見据え、福井県あわら市のまちづくり団体「金津まちなか創成会」はこのほど、駅近くの竹田川河川公園にカラフルなベンチとテーブルを整備した。水辺を生かしたまちづくりの一環として、同川で観光客向けにカヤック体験事業などを展開する。
同会は今年2月に発足。まちなかを流れる竹田川でのカヤック体験を事業の柱に、水辺空間を有効活用したまちづくりを進める構想を持つ。年内に、今回整備したテーブルコーナーを利用したオープンカフェや、音楽会、フリーマーケットも計画している。
テーブルコーナーがあるのは、同市春宮1丁目の竹田川右岸。約150平方メートルでテーブル5卓、ベンチ20基を整備した。もともと備え付けてあったが朽ち、周辺には河川の増水で土砂が堆積していた。
3月から整備に着手し、あわら市の協力を得て土砂を撤去した後、テーブルなどに使うスギ材を新調し取り付けた。ベンチは青やピンク、緑など5色に塗装し、鮮やかに生まれ変わった。
定期開催を計画するカヤック体験の乗船場所や、音楽会やフリーマーケットを行うテラスも土砂を撤去するなど景観を整えた。
同会の会長は「金津は水運で発展した。新幹線開業に合わせ、にぎわいを取り戻したい。家族連れに利用してもらえるような空間になれば」と期待した。