金沢市金石町小育友会は7日、子どもが理想の街並みを考えるイベント「みらいの金石のまちをつくろう」(北國新聞社後援)を開いた。コロナ禍で行事の中止や縮小が相次ぐ中、地域への関心を育みたいと企画した。初日は歴史薫る港町を探索してアイデアを語り合い、最終日の8日は「あったらいいな」と思う建物を50分の1の模型で表現する。
金石町小3~6年と金石中1年の16人が参加した。地元のボランティアガイド「みやのこしこまち」が金石会館を発着点に寺社や築約150年の木造家屋を案内し、「北前船に使われていた木を家の外壁に活用した」などと解説した。
日本建築家協会(JIA)北陸支部石川地域会が協力した。8日は金沢工大建築学科の2、3年生と児童生徒が2人一組になり、模型を制作する。
金石中1年の鶴山俊輔さんは「木が似合う町だと実感した。雨でも遊べる所があったらいい」と話した。同1年の米澤郁人さんは「古い建物も大切だけど、曲がり角が多いなど、現代だと不便な所もあると思う」と指摘した。
育友会長の鶴山雄一さん(40)は「大人になっても町に愛着を持ってほしい」と語った。