福井県小浜市の県立若狭歴史博物館で開かれている生き物や植物をモチーフにした企画展「スカラベからフィギュアまで」(福井新聞社共催)で8月14日、企画展を監修した同館のアートディレクター、芹川貞夫さんによるギャラリートークが行われた。
ギャラリートークには約20人が参加。芹川さんは参加者と一緒に絵画や工芸品などを見て回った。フランスを代表するガラス工芸作家、ルネ・ラリックについては「子どもの頃から昆虫が大好きだったので、昆虫や植物を描いたデッサンが残っている」と説明した。また、花器表面にバッタをあしらった作品を紹介し、19世紀後半ごろの日本の美術工芸を嗜好(しこう)する「ジャポニズム」の影響を受けていることを解説。「少年ラリックが草陰からバッタを見ていた雰囲気が感じられる」と話した。
参加した50代男性は「特に昆虫フィギュアなどは今にも動きそうなリアル感で驚いた」と話していた。
ギャラリートークは21日も午後2時からある。申し込み不要で、先着20人。無料(企画展の観覧券は必要)。問い合わせは同館=電話0770(56)0525。