富山県氷見市の十二町潟の一角で、絶滅危惧種のオニバスの花が見頃を迎えた。水面に広がった丸い葉の間から、紫色の花が顔をのぞかせている。
オニバスはスイレン科の一年草。この一角では、同市十二町の宮崎辰也さん(62)と的場栄至さん(43)の2人が、自生地の復活を目指して環境整備に取り組んでいる。
宮崎さんによると、8月26日に初めて開花を確認した。例年より20日間ほど遅いことから、花は9月下旬まで楽しめると予想している。宮崎さんは「遅くて心配していたが、やっときれいに咲いてくれた」と喜んでいた。