機械を使って種をまく山口さん(右)と菅野さん=8月31日、福井県敦賀市杉箸

機械を使って種をまく山口さん(右)と菅野さん=8月31日、福井県敦賀市杉箸

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敦賀市の伝統野菜「杉箸アカカンバ」の実り願い種まき 150年以上栽培の赤カブの一種

福井新聞(2021年9月2日)

 福井県敦賀市杉箸の伝統野菜「杉箸アカカンバ」の種まきが8月31日、同区の畑で始まった。11月初旬の収穫に向け、地元農家がしっかり育つよう気持ちを込め、丁寧に種を畑に植えた。

 同区で150年以上栽培が続く杉箸アカカンバは赤カブの一種で、実に入った赤いさしが特徴。春と秋の年2回種をまいている。

 今年の秋まき分は農家7人でつくる生産組合が約30アールの畑で育てる予定。初日は10アールの畑で、組合長の山口さんと副組合長の菅野さんが専用の機械で畝に種を植え、土のかかり具合などを繰り返し確認していた。

 今秋は約5トンの収穫を見込んでいる。山口さんは「8月の長雨で畝の整備が大変だった」と振り返り「順調に育って、多くの市民に食べてほしい」と期待していた。

 また、杉箸アカカンバを育てる農業体験の参加者を募っている。問い合わせは山口さん=電話090(8266)1048。

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