一乗谷朝倉氏遺跡の国の特別史跡指定50年などを記念したパネル展が、福井県福井市の福井市立郷土歴史博物館ロビーで開かれている。田んぼが広がるかつての風景など発掘開始から半世紀余りの歩みや、特別名勝の4庭園を写真で紹介する約20枚が並ぶ。9月30日まで。
同遺跡は1960年代の土地改良事業で多くの遺構が発見されたことを契機に発掘が進んだ。遺跡のシンボルである唐門の1963年の写真をはじめ、一面に田んぼの広がる一乗谷や発掘作業に汗を流す住民らの姿など、後世に遺跡を残そうと地元民が決断したときから国内有数の遺跡となるまでの変遷が見て取れる。
特別名勝の4庭園は今昔の写真を並べ特徴などを説明。パネル展を主催する同遺跡事務所職員のお薦めスポットも写真とともに紹介している。
入館料は無料。会期後はアオッサや県立図書館などを巡回する。