福井県あわら市北潟の富津地区特産のサツマイモ「とみつ金時」の収穫が真っ盛り。色つやの良い、赤紫色の秋の味覚が次々と掘り出されている。
地区では農家7件が約30ヘクタールで栽培している。5・6ヘクタールを手掛ける福島農園は週2回ペースで収穫。9月8日早朝は小雨が交じる中、トラクターで掘り起こしたイモを手作業で茎から外し、次々とコンテナに詰め込んだ。
今季は日照不足が心配されたが「例年並みのサイズで、いいイモに育った」と代表の福島さん。「適度な甘みでしっとり、ほくほく。どんどん秋は深まり、おいしくなる時期。たくさんの人に味わってほしい」と話していた。
同農園の収穫は11月上旬まで続き、地区全体で700~800トンを見込む。今月中旬以降の収穫分は、温湿度を管理してうま味を引き出す「キュアリング貯蔵施設」で保存する。12月末以降、来年6月ごろまで出荷する予定。