「たくさんの人にそばを食べてほしい」と話す西島さん(左)と上原さん

「たくさんの人にそばを食べてほしい」と話す西島さん(左)と上原さん

富山県 富山・八尾 グルメ 特産

大沢野産そば食べて 生麺・つゆをセット販売

北日本新聞(2021年9月12日)

 新型コロナウイルスの影響でソバの需要が減り、在庫を抱えた農家を支援しようと、健康食品などを製造・販売する「サンビアン」(富山市経力)は、同市大沢野産の無農薬栽培のソバの実を使った「富山生そば」を新発売した。無添加のつゆとセットで販売し、関係者は「安全でおいしい大沢野のそばを通し、富山の魅力を発信したい」と話している。

 ソバは、同社が販売する米や野菜などを栽培している同市下大久保(大沢野)の農家、西島守さん(65)が育てた。西島さんによると、新型コロナによって観光地のそば店などが打撃を受け、ソバの出荷量が減少。昨秋の全国的な大豊作も重なり、西島さんは多くの在庫を抱えた。話を聞いた同社の営業課長、上原康徳さん(43)が生そばの商品化を提案した。

 そばは、実の甘皮まで丸ごと挽(ひ)く「挽きぐるみ」という製粉方法を用いた。栄養価の高さと食感の良さが特徴という。そばつゆは、香川県小豆島の醸造元「タケサン」に製造を依頼した。

 「富山生そば」は1袋2人分、600円。直営のサンビアン富山アピア店や富山市寺島の鮮魚店「黒崎屋」、TSUTAYA藤ノ木店の食品コーナーなどで販売している。

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