スマートフォンを利用して引く非接触型のおみくじシステムを、仁愛女子短大2年の学生が開発し、福井県福井市の足羽神社で9月10日から運用が開始された。神社に設置されたQRコードを読み取れば引くことができ、新型コロナウイルスの接触感染のリスクを軽減する狙い。学生は「幅広い世代の人に安心して楽しんでもらえれば」と話している。
同神社では従来、筒を振ったり箱から選んだりするおみくじを設置していた。感染対策のため、非接触型にしたいと学生の所属する研究室に相談。学生は今年4月から、卒業研究の一環として開発を始めた。
スマホでQRコードを読み取り「ひいてみる」ボタンを押すと、番号が表示され、画面を見せてお金をさい銭箱に納めると、番号のおみくじの紙を受け取れる仕組み。画面に表示する「おみくじ足羽神社」の文字を宮司の直筆にしたり、ボタンを押してから番号が表示されるまで少し時間を空けたり、「おみくじ特有のわくわく感は損なわないよう工夫した」と話す。
今後さらに改良を加え、同神社のホームページからも引ける形にする予定。