撮影に臨む出演者。サンコロナ小田が手掛けた極薄の織物(出演者後方)が用いられた=小松市の那谷寺

撮影に臨む出演者。サンコロナ小田が手掛けた極薄の織物(出演者後方)が用いられた=小松市の那谷寺

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日本遺産発信へ撮影 小松・11月のサミットで上映 那谷寺で邦楽、安宅海岸で獅子舞

北國新聞(2021年9月14日)

 小松市が日本遺産の認定を受ける「小松の石文化」と「北前船寄港地」の魅力を発信する映像の撮影が12日、同市内で行われた。文化庁や日本芸能実演家団体協議会などによるプロジェクトの一環で、構成文化財の那谷寺などを舞台に、日本舞踊や邦楽の演奏、獅子舞を繰り広げる様子を収録。映像は11月に同市で開催の日本遺産サミットで上映され、小松の歴史と文化を国内外にアピールする。

 プロジェクト「NOBODY KNOWS」は、日本遺産となっている地域の歴史文化と、プロによる伝統芸能パフォーマンスを組み合わせて魅力を伝え、観光誘客につなげる。小松に関しては、那谷寺や安宅住吉神社、安宅海岸などで撮影した美しい風景や芸能の映像を活用する。

 那谷寺の金堂で行われた撮影では、笛の藤舎推峰さん、邦楽囃子(ばやし)の望月左太助さんが出演した。繊維素材メーカーのサンコロナ小田(同市)が手掛け、東京五輪の開会式で歌手MISIAさんの衣装などに採用された極薄の織物「オーガンザ」を演出に取り入れ、春らしいピンク色の生地が揺らめく前で、2人が音色を響かせた。

 安宅海岸では、歌舞伎俳優尾上右近さんが地元の安宅町宮獅子保存会と共演。夕日を背景に、獅子と対する棒振りで、尾上さんは勇壮な舞を披露した。

 映像は「うつりゆく季(とき) 花鳥風月」と題し、四季を思わせる四つのシーンで20分ほどの長さにまとめる。胡弓の木場大輔さんを含めたプロ4人と同保存会が出演する。金沢市出身の映像作家森崎和宏さんが監督を務め、構成や振り付けは日本舞踊家花柳源九郎さんが担う。

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