川島ごぼうを収穫する研究会メンバーら=9月17日、福井県鯖江市川島町

川島ごぼうを収穫する研究会メンバーら=9月17日、福井県鯖江市川島町

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伝統野菜「川島ごぼう」香り高く 福井県鯖江市で収穫、住民グループが栽培

福井新聞(2021年9月21日)

 福井県鯖江市北中山地区の住民グループが特産化を目指す伝統野菜「川島ごぼう」の収穫が9月17日、同市川島町の畑で始まった。メンバーら15人が50センチ程度に育った若掘りのゴボウを次々と掘り出した。収穫は10月から本格化し、11月末まで続く。

 特産化を目指しているのは川島ごぼう研究会。4~5月に種をまいて、世話してきた。

 今年は成長期の7~8月に日照りと大雨に見舞われる厳しい年となったが、大きいものでは長さ70センチほどに育った。メンバーらはゴボウの表面に傷がつかないよう、スコップで丁寧に掘り出した。

 研究会の会長は「香りはうまくついている。味もいいはず」。メンバーの男性は「地域住民が協力しコミュニティーを作り上げることが活動の意義」と話した。

 川島ごぼうは「滝の川」という品種。昭和初期から同地区で生産されていた。鞍谷川流域の砂混じりの土が、豊かな風味と柔らかさを育む。収穫では腰の深さまで地面を掘らなければならず、手間と労力が掛かるため生産者が減少していった。研究会は2016年に北中山まちづくり委員会が設立した。

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