趣向を凝らした陶芸作品が並ぶ会場

趣向を凝らした陶芸作品が並ぶ会場

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13窯元 個性光る150点 県郷土陶芸展始まる

北日本新聞(2021年9月23日)

 県郷土陶芸展が22日、富山大和5階アートサロンで始まった。県郷土陶芸会(奥川克臣会長)に所属する窯元が皿や花器、水差しなど約150点を出品。伝統の技と新しい感覚を融合させた意欲作が並び、来場者の目を楽しませている。28日まで。 

 富山の風土に根差して制作を続ける各窯が刺激し合う場を設けようと、毎年実施してきた。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により中止になり、2年ぶりの開催となる。

 55回目の今回は「土に託す夢」をテーマに、13の窯元の新作を中心に紹介している。波打つような動きを出した大皿や、ろくろ目を生かして釉薬(ゆうやく)を掛けずに焼き上げた杵(きね)形の花入れ、中国に伝わる牡丹(ぼたん)の文様を表した水差しなどが並ぶ。

 会期中は出品作家が日替わりで会場を案内する。初日は加藤聡明さん(越中瀬戸四郎八窯、立山)と谷口均さん(越中三助焼窯元、砺波)が担当し、来場者に制作手法や作品に込めた思いを説明した。

 奥川会長は「それぞれの窯元の個性が光る力のこもった作品が集まった」と話した。入場無料。

 県郷土陶芸会と北日本新聞社主催。

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