10月8日の開幕に向け、準備が進む展示会場=10月7日、福井県小浜市まちの駅・旭座

10月8日の開幕に向け、準備が進む展示会場=10月7日、福井県小浜市まちの駅・旭座

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放生祭の小道具、衣装を300点紹介 小浜で8日から

福井新聞(2021年10月8日)

 福井県若狭地方最大の秋祭り「放生祭(ほうぜまつり)」を紹介する特別展「放生祭の日~あなたから紡ぐ放生祭の記憶~」が10月8日、小浜市まちの駅・旭座で始まる。色鮮やかな衣装や小道具など計約300点を展示。新型コロナウイルス感染拡大で2年連続の中止となった出し物の巡行に代わり、華やかな祭りの雰囲気を楽しむことができる。10日まで。

 放生祭は、300年以上の歴史を持つ県無形民俗文化財。小浜地区24区が半数ずつ隔年で出番を務め、神楽、獅子、大太鼓、山車(やま)の4種の出し物を披露しながら2日間にわたり地区内を巡行する。

 特別展は放生祭が中止となった昨年、小浜公民館と祭りを主催する祭礼委員会などが同公民館で初めて企画。祭りの和の雰囲気をより感じられるよう、会場を旭座に移し開催する。

 神楽を担当する津島区の小太鼓や屋台の獅子頭、大太鼓を担当する大宮区の太鼓の皮や鉢などを展示。祭りを彩る和服「看板」は無地や文様入りなど各区でデザインが異なり、個性が感じられる。

 そのほか、関西の学生たちは地域活動に取り組む「小浜Rキャンプ」の一環として写真パネル約40枚を展示。出し物の練習風景などの写真に、おはやしや人々の足音などの音を組み合わせた演出「otoph(オトフ)」を披露し、訪れた人々に祭りの記憶をよみがえらせる。

 祭礼委員会の会長は「コロナ禍で開催できなかった放生祭への熱い思いを会場に込めた。ぜひ足を運んでほしい」と話していた。

 入場無料。午前10時~午後5時。問い合わせは小浜公民館=電話0770(53)2010。

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