普段使いできる伝統工芸品を買い求める来場者=金沢市のしいのき迎賓館

普段使いできる伝統工芸品を買い求める来場者=金沢市のしいのき迎賓館

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しいのき迎賓館 伝統工芸品展示販売会

北國新聞(2021年10月16日)

 国際北陸工芸サミットin石川(北國新聞社特別協力)の企画「伝統工芸品展示販売会」は15日、金沢市のしいのき迎賓館と、しいのき緑地、本多の森公園で始まった。山中漆器や輪島塗、九谷焼の食器など日常を彩る工芸品が集まり、来場者は地域に息づく伝統技術の魅力に触れた。

 しいのき迎賓館などでは、能登から加賀までの工房や富山県、福井県の26ブースが並んだ。匠の技を間近で見学できる実演コーナーでは、来場者が職人から製作工程や手入れの仕方を教わる姿が見られた。

 漆の弁当箱や茶器を購入した川北町の主婦多賀笑美子さん(71)は「身近で使えそうな工芸が集まっていた。手触りや見た目が気に入った品に出合えた」と満足そうに語った。

 菓子、茶、酒に関連した工芸を紹介するセミナーや懐石料理と工芸のコラボ弁当の販売もあった。国立工芸館前の本多の森公園にはクイズを通じて伝統工芸に親しむ巨大迷路を設けた。17日まで。会期中は毎日、先着100人に石川の伝統工芸品を贈る。

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