JR西日本グループの西日本JRバス(大阪市)は16日、金沢駅を発着する能登周遊の定期観光バス「能登路」の運行を始めた。金沢から能登に向かう定期観光バスの路線新設は21年ぶりで、初日は16人が40人乗りのバスに乗り込み、能登半島の魅力を堪能した。
能登路は金沢駅を午前9時に出発し、千里浜なぎさドライブウェイや輪島市の曹洞宗大本山總持寺祖院、珠洲市の道の駅「すず塩田村」などに立ち寄りながら能登半島を1周。帰りは七尾市和倉温泉を経由して午後7時に金沢駅へ戻る。
歓迎セレモニーが羽咋市の能登千里浜レストハウス、輪島市門前総合支所前、七尾市和倉温泉で行われた。
門前総合支所前では地元関係者らが總持寺開創700年を記念した手ぬぐいなどを手渡した。乗客は總持寺祖院を参拝したり、商店街を立ち寄ったりしながら約1時間半滞在した。
バスは旧国鉄・JR七尾線と能登線を走っていた急行列車と同じ名を冠した。12月19日まで土日祝日に1日1便運行し、運賃は金沢駅発着が6950円で、子どもは半額となる。