〈男子・ガラスの杯に黒漆〉
〈女子・磁器土の杯に彫刻〉
31日の第7回金沢マラソンで男女総合1~3位入賞者に贈るトロフィーが18日、金沢市役所で披露された。男子はガラスの杯に黒漆、女子は磁器土の杯に彫刻を施し、いずれも「風」をテーマにランナーの鼓動やひた向きな姿を表現した。
男子は金沢卯辰山工芸工房の漆芸工房専門員である豊海健太さん(32)=金沢美大大学院修了=が手掛けた。重ねた黒漆の中に「KM」のロゴを忍ばせる遊び心を加え「じっと眺めることで工芸の世界を味わってほしい」と述べた。
女子は、同工房陶芸工房専門員の板屋成美さん(30)=同大卒=が巻き上がる風を彫刻で表現した。板屋さんは「工房近くでランナーが練習する姿を見ながら制作した」と振り返った。
山野之義市長は「文化、工芸都市としての金沢を感じる仕上がりで、誇らしい気持ちになる」と評価した。同工房の村上潤館長補佐が同席した。
トロフィーは29、30日に金沢駅もてなしドーム地下広場で開かれる「もてなしメッセ」で披露される。
〈交通規制のチラシ配布〉
金沢マラソン組織委員会は18日までに、コース沿道の投票所27カ所を記載したチラシ3万枚を作成した。交通規制の時間帯や横断可能な交差点などを記した。市役所や公民館、沿道の事業所などに掲示するほか、町会の回覧板でも周知する。
組織委は県、市、北國新聞社などで構成する。