輪島市白米(しろよね)町の国名勝「白米千枚田」を約2万5千個の発光ダイオード(LED)で彩る名物イベント「あぜのきらめき」が23日始まった。今年は10周年を記念して花火が打ち上げられ、幻想的な雰囲気に包まれた棚田との共演が見物客を魅了した。
LEDは千枚田の四季をイメージして4色に変化するタイプで、桜のピンク、苗や木々の緑、稲穂の黄金、日本海の荒波の青の順で15分ごとに色を変える。点灯を前にボランティア約250人があぜに50センチ間隔で設置した。
新型コロナで点灯式や御陣乗太鼓の演奏などのセレモニーは中止となったが、午後5時45分から5分間、花火600発が打ち上げられた。密集を避けるため、事前告知しなかった。
来年3月13日までの毎日、日没から約4時間点灯する。津幡町の会社員高森楓さん(29)は「まさか花火も見られるとは思わなかった。とても感動した」と話した。