市民マラソン大会「第7回金沢マラソン」(石川県、金沢市、北國新聞社など主催)は31日、金沢市内で2年ぶりに開催され、全国各地から集まった9843人が歴史と文化が薫る城下町を走り抜けた。新型コロナ感染対策のため、沿道では手書きや動画のメッセージを通じて声援が届けられ、スポーツの祭典の熱気が久々に県都を包んだ。コース上の交差点では、衆院選の投票に向かう人が横断する時間が設けられた。
フルマラソン(42・195キロ)のみで行われ、男子は牛山純一選手(CITYRUNNER、長野県)が2時間17分3秒、女子は藤澤舞選手(札幌エクセルアスリートクラブ、北海道)が2時間35分52秒で優勝した。
石川勢は男子の福村拳太選手(石川陸協、野々市市)が2時間18分2秒で3位、女子の安川沙弥香選手(Awake、野々市市)が2時間55分16秒で13位に入った。泉丘高出身の大井千鶴選手(NARA―Xアスリーツ、奈良県)は女子3位でゴールした。出走者のうち、制限時間の7時間5分以内に完走したのは、全体の96・1%に当たる9457人だった。
日本陸上競技連盟、国際陸上競技連盟、国際マラソン・ロードレース協会の公認コースで行われた。コロナ感染対策で、スタートは時間をずらして2カ所からとした。
21カ所の応援スポット・ステージ以外での沿道応援は自粛を求め、2年前の第5回大会より約16万人少ない6万3千人(主催者発表)がエールを送った。衆院選の投開票日と重なったため、投票所近くにあるコース上の交差点21カ所では30分ごとに30秒間ランナーを止め、有権者が横断できるようにした。