四季折々の敦賀の自然と、空を悠々と飛ぶトンビを描いた松尾たいこさんの作品

四季折々の敦賀の自然と、空を悠々と飛ぶトンビを描いた松尾たいこさんの作品

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国道8号の歩道をアート空間に 福井県敦賀市、11月3日から催し

福井新聞(2021年11月2日)

 福井県敦賀市中心部の国道8号歩行空間を利活用するイベント「国8空活2021」が11月3日から始まる。まちなかに展示された作品を見て歩いて楽しむ「アートとまちの歴史が解け合う」空間が広がる。24日まで。

 県内にも活動拠点がある広島県出身のイラストレーター松尾たいこさんは「たいこ判おくのほそ道」と銘打ち、長辺が2~3メートルの大型作品5点を敦賀駅前や本町通り沿いの金融機関などに展示する。江戸時代の俳聖・松尾芭蕉が敦賀を訪れた際に見ていたであろう景色に思いをはせ、300年の時を超えた"コラボ"絵画を創作した。

 神楽町1丁目の多目的広場「かぐ~る」では、通りのシンボルになっている「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」関連のブロンズ像についての資料を紹介する。1999年夏の敦賀港開港百周年記念事業で設置された当時の写真やデザイン画、原型の石こう像など、20年以上がたち初めて公開される。

 期間中、気比神宮前の広場には鉄の骨組みに畳が敷かれたベンチ「悟りの椅子」「迷いの椅子」を設置。13~23日は本町商店街の店の軒先や壁に県内作家がチョークアートなどを施す。

 「国8空活」は、国道8号の4車線を2車線化したことに伴い、歩道や交差点に整備された歩行空間を利活用する社会実験。昨年は食と音楽をテーマに行い、現在も市民の自発的な活動につながっている。渕上隆信市長は1日の定例会見で「アートという新しい要素が加わり、国8空間がさらに活性化することを期待している」と述べた。

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