橋立漁港(加賀市)と金沢港(金沢市)で8日、水揚げされた加能ガニ各1匹が石川県漁協の最高級ブランド「輝(かがやき)」に認定され、橋立は50万円、金沢は40万円で競り落とされた。それぞれの港の「第1号」の認定に待ちに待った地元漁師は「産地が盛り上がるきっかけになる」と活気づいた。
橋立で認定されたのは重さ1・64キロ、甲羅の幅15・4センチの1匹で、県漁協加賀支所の愛明丸が獲(と)った。北川智生船長(38)は「初日に橋立から認定がなく、狙っていた」と話した。
橋立漁港の市場で競りが行われ、加賀市新保町の料亭「新保」が競り落とした。新保の福島公一社長(52)は「足が長く、目もきれい。素晴らしいカニだ」と笑顔を見せた。
金沢では重さ1・52キロ、甲羅の幅15・6センチの1匹が認定された県漁協金沢支所の瑞祥丸が水揚げし、IT企業「ハイレゾ」(東京)が競り落とした。9日に志賀町の道の駅とぎ海街道に展示され、宝達志水町の児童福祉施設に寄付される。